アメリカ野球ツアー その9

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昨日は何とか寝ることができた。物事は、前向きに考えよう。

さて旅行も終盤戦。今日は午後の飛行機での移動なので、午前中は時間がある。宿で疲れを癒してもいいのだが、実はニューヨーク近郊で前々から行きたいと思っていたところが1つあるので、そこに向かうこととする。

その場所は、「ニューヨーク・トランジット・ミュージアム」というところである。要は、ニューヨークの地下鉄の博物館なのである。日本のみならずアメリカでも、ボルチモアの鉄道博物館やサンフランシスコのケーブルカー博物館、偶然見つけたトロリー(路面電車)博物館など、鉄分を吸収し続けているのであるが、ここは、展示物もさることながら、廃駅となった地下鉄の駅をそのまま博物館としているという立地的な面白さが、さらに興味をかきたてる。

車で博物館に到着。博物館の入場料が5ドルなのに対し、駐車料金が倍以上もしてしまうが、以前ニューヨークで駐車時間5分でキップを切られてしまった身としては、止むを得ないと思わざるを得ない。

さて道路からまさに地下鉄の駅に入るかのように階段を下りると、そこは電車のキップ売り場のような入場券売り場(ややこしいが)。そこを通って中に入ると、ニューヨーク地下鉄の建設に伴う苦労が偲ばれる展示物の数々。もちろん、時間と語学力の問題から詳細に読んだわけではないが、マンハッタンと周辺の島々への橋の建設というのが、かなりのキーとなったようである。その他にも、改札口の変遷や地下鉄以外の乗り物の紹介などもあり、とても短時間で見ることは不可能である。

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そして一階下に行くと、そこはまさに駅のプラットホームであり、大昔(20世紀初頭から)の車両がいくつも止まっている。クロスシート車であったり、電気機関車で客車を引っ張ったりと、今の地下鉄では考えられないような車両が走っていたことが興味深い。当然、車両の中に入れるようになっており、座席に座ると、今にも走り出しそうな感じさえ抱かせる。後で調べたところ、数年前に開通100年のイベントが開催された際には、ここにいる車両のいくつかが本線上を走ったらしい。それは見てみたかった。

というわけでかなり慌しい中、一通り展示物を見て、併設のグッズショップで新居用の「鍋つかみ」を購入して退出。時間があれば、再訪してみたいところである。

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アメリカ野球ツアー その8

カムデンからニューヨークへは、フィラデルフィアに戻ってバスなりアムトラック(鉄道)の特急に乗るのもいいが、今回はカムデンの球場前から路面電車に乗って終点のトレントンまで行き、そこからNJT(ニュージャージー・トランジット)の電車に乗った。値段も13ドルくらいとかなり安く、電車も空いているので快適であった。

マンハッタンの真ん中であるペン・ステーションで電車を降り、そこから徒歩5分のところでレンタカーを借り、夜の観戦地であるロング・アイランドに向かうこととする。さすがにニューヨーク、道路も混雑しておりまた道にも迷ってしまったこともあってかなり時間をロス。当初はいったんホテルに寄ってから球場入りする予定であったが、直接球場に向かわざるを得なくなる。これが、後に悲劇を巻き起こすとは思ってもみないところである。

2年ぶりのロングアイランド。前回はDJことダグ・ジェニングス選手との感動のふれ合いがあったわけだが、今回はD.Jもおらず、そんな楽しいことはない。一応、前回お世話になったD.J応援ページ作成者のalfieri氏にメールをしたのだが、D.Jがいなくなってからはあまり球場には行っておらず、しかも当日はバカンスで不在とのことだ。

ロングアイランド・ダックスは相変わらずの人気チームであり、私の車の後ろからも今日も球場入りの車が続々入場している。その理由としては、ニューヨークから近いこともあるが、元メジャーリーガーも多数参戦していることが挙げられよう。元メッツのアルフォンゾやジャーニーマンのカール・エベレット、本日先発の元マリナーズのハラマなどがいる。一方で私のお腹を満たすという意味でも、かつて日本でプレーした選手として、元オリックスのヤーナル、元ホークスのネルソン、元カープのワトソンなどが所属している。ワトソン、藤井寺でサインもらったことくらいしか記憶がないが。

球場や場内の雰囲気は、さすがに2年前と殆ど変わっていない。グッズ屋の上に掲示されているパネルは、相変わらずD.Jのものである(しかも2枚)し、子供のファンには、ダックスに因んだアヒルの声(音)がする少々やかましい笛も健在。

しかし試合はダックスの内野陣が次々にエラーをするという、しまらない展開。ここのファンの人は、試合をダシに適当に盛り上がるという観戦スタイルの人が多いようだが、そんな人たちからもブーイングが起こる始末で、結局地元ダックス敗退。

因みに今日の相手チームのベンチコーチが元ロッテのブライアン・ウォーレン。ちょうど私が球場に到着したときにチームの投手とニヤニヤしながらグラウンド内を歩いていた。ヤスリの使い方でも伝授していたのだろうか?
というわけで試合後、ネルソン選手にサインをいただき宿に向かうこととする。

ところが、である。

フリーウェイが途中通行止めになっていたうえに、カーナビがない車ゆえ、予約していたホテルまでの道は難儀を究めた。本来であれば4-50分程度と思われたホテルへの所要時間は、結局2時間を数えることとなり、0時を回ってようやくホテルに到着。しかしフロントを訪ねると「キャンセルしました」と冷たい返事。要するに「遅いので(私の)連絡先に電話したが、つながらなかったのでキャンセルとした。」とのことだ。連絡先は、日本の携帯電話番号であり、しかも上10桁までだったので、どう考えてもつながりようがないのである。あぁ。反論をしようにも、英語力がないのと疲れもあってその気力は全くない。何とかその宿が数マイル先の宿を薦めてくれたので、そこに宿泊できたのがせめてもの慰めである。

もう、無茶はするものではないと痛感した次第である。

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アメリカ野球ツアー その7

ボストンからニューヨーク経由でフィラデルフィアに到着。今日はフィラデルフィアから川を挟んだ対岸のカムデンという街での野球観戦で1日が始まる。

野球観戦で1日が始まると書いたが決して間違いではなく、今日の試合開始時刻はなんと朝の9:05なのである。独立リーグやマイナーでは、地元小学生のために午前中の試合がたまにあるのだが、あってもせいぜい11時台であり、さすがに9時というのは異例と思われる。春先にこれを見つけたときには誤植かと思われたが、試合日直前でのホームページでの試合案内を見ると、3交替勤務者(夜勤者)のためにこの時刻に設定したのだそうだ。カムデンは、全米犯罪発生率1位という街だそうだが、工業都市でもあるのだろうか?

というわけでこちらも夜行バスを駆使して駆けつけたのだが、当然のことながら客はまばら、夜勤明けらしい人もおらず、子供たちばかりである。

またここに来たのは何も朝9時からの試合が物珍しいからというだけではない。ここはカムデンとフィラデルフィアとを結ぶ橋のたもとに球場があるのだが、外野の向こうにその橋が鎮座するようなロケーションとなっており、画像としてすばらしいものがあるからである。しかも、橋を渡り終えた電車がバックスクリーンのはるか上方を走る光景も捨てがたいのだ。多摩川河川敷とはスケールが違うか?

夜行明けで少し眠かったが、眠気覚ましにと思い打球が飛んでくる可能性のあるベンチすぐ後ろで観戦。試合は一進一退の攻防で8回裏となり、カムデンの先頭打者がライトへ勝ち越しホームラン。しかし打者とかベンチが必要以上に喜んでおり、何か様子が変である。そして打者がホームインをすると、ベンチから人が出てきてその打者の頭をボコボコたたき出している。

どうやらサヨナラ勝ちのようである。

そしてその後の場内アナウンスも「セカンドゲームがどうたらこうたら」と言っているようである。しばらくしてようやくつかんだ情報としては、「昨日ダブルヘッダーだったのが1試合しかできなかったので今日に順延しダブルヘッダーとする、第一試合は8回まで」ということのようだ。奥が深い!

さてカムデンの相手のニューアーク・ベアーズ。一昨年には試合の最終盤のみ2回観戦させていただいた球団である。この球団の背番号16が、かつてハムの実質エースとして活躍したカルロス・ミラバルなので、見かけたらサインでももらおうかと準備をしていたが、ベンチから出てきた背番号16は、ひげづらでどう考えてもミラバルとは思えない人物である。どうやらミラバルは前日に先発したようで、もしかしてその出来が悪くて解雇になってしまったか? それとも朝早いこの試合は「重役出勤」が認められていたのか?いずれにしても彼の姿は確認できず残念であった。

第2試合をずっと見ていても良いのだが、今日は次があるので3回まで見てニューヨークに向かった。

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アメリカ野球ツアー その6

ナシュア。何が名物か良くわからないし、ボストンのマサチューセッツ州ではなく、ニューハンプシャー州である。

さすがに半年前に航空券を抑えたときには、まさかここに来るとは思っていなかったが、ここに来た理由は、独立リーグ・ナシュア・プライドに3人の日本人投手がいるためである。

岡本晃。近鉄の主力投手として活躍し、01年は中継ぎとして優勝に大きく貢献した投手である。オリックスに行ってからは出番がなくなり、昨年はオランダで投げていたそうである。
矢野英司。横浜→近鉄→楽天という経歴。日本のプロでは故障もあって大成できなかったが、法政大学時代に一度MXテレビで彼の投球を見たときには本当にすばらしい球を投げていた。
長坂秀樹。日本のプロでは投げていない投手。身長は私より小さいながら、150キロ級のストレートを投げ込む。ずっと独立リーグを中心に活躍し、ホークスあたりがドラフトで指名する話もあったらしい。

試合開始1時間半も前に球場に着いたので人影もまばら。そんな中フェンス際で両チームのメンバー表を眺めていたら、岡本投手が通りかかった。思わず目が合ってしまい、彼は「何でこんなところに日本人がいるの?」みたいな表情をしていたが、私が「今日先発ですか、かんばってください。」と声をかけると「はい」と力強く答えてくれた。彼の今日の健闘を祈らずには居られない。

その後も球場内をボーーと眺めていると、日本人らしき取材クルーが現れる。まさか岡本の取材か?と思ったが長坂にインタビューをしているようでもあり目的は良くわからない。こういうとき、日本人の、しかも取材陣が来てしまうというシュチュエーションは非常に苦手であり、しかもそのうちの1人が岡本の「A-OK」シャツを着ている。ちょっと厄介なことになってきた。

その取材陣はMBS(毎日放送)の方々であった。A-OKシャツを着ているのが上泉というアナウンサーで、あと元阪神の八木裕氏がいた。彼らは、一通り取材をしたあとは客として試合を観戦、上泉氏は日本で最も○○(聞き取れず)なアナウンサーとしてアトラクションにも参加していた。

思い切ってナシュアの帽子を被っている八木氏に声をかけ、この取材の目的を聞いてみると、どうやらメジャー・マイナー問わず色々野球を見ようという企画だそうであり、MBSの番組でも紹介されるとのことだ。そして彼は球場の風景を画用紙に書いたりしていた。

さて、今日のナシュアの相手チームはGraysというチームで、一昨年あたりにクロマティが監督をやって話題となった「サムライベアーズ」のような、本拠地を持たないチームである。そのため、今日はGraysが後攻で開催された。

Graysの先発投手は、立ち上がりコントロールが悪く、ナシュアにランナーがこれでもかと出ているため、岡本は楽勝かと思われた。その岡本は立ち上がりから変化球でスイスイ。特にカーブはこのあたりのリーグの選手では打てないと思ったくらい、良く曲がっていた。

ところが試合が進むにつれ、そのGraysの投手がそこそこ立ち直り、逆に岡本がそこそこ崩れだすという展開に。しかし岡本はノーアウト3塁を無失点で切り抜けるなどもあって何とか8回途中まで投げ、守護神としてやたら太った投手が登場して9回を抑え、岡本が勝ち投手となった。

この岡本(というか球団)、日本でも報道されていたように松坂と勝ち星の数で賭けをしており、球場にもその勝ち星数が掲げられていたが、もうシーズンも終了間近、どうやら賭けは岡本の負けに終わってしまいそうである。

なお、矢野は終始ブルペンで待機、長坂は前日先発したこともあって今日は上がりで、岡本の横断幕(以前に応援に来た日本人ファンの手作り)を張ったり、監督の指示を岡本に伝える通訳をやったりしていた。

試合終了後は球場から車でボストンに戻り、夜行バスに乗車。nashua、ボストンから1時間20分程度であるので、レッドソックス観戦ついでに行くのも一考かと思う。時間帯によってはボストンからバスもあるらしい。

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アメリカ野球ツアー その5

今日は朝起きて飛行機で一気にボストンに向かう。

ボストンの空港から、バスと地下鉄を乗り継いでレッドソックスの本拠地である「フェンウェイ・パーク」に向かう。この地下鉄が実は『地下を走る路面電車』のようなものであるのだが、以前来たときよりも車両が新しくなっており、少々がっかりであった。

今日のフェンウェイパークは球場ツアーへの参戦である。メジャーリーグの中では最も好きな球場であり、松坂や岡島云々よりも、ボストンの球場で試合を見たいという気持ちはいつもある。しかし今日は試合がないので、球場ツアーのみである。

集合場所のグッズ屋に行くと、100人くらいの人がおり、チームのみならず球場の人気も高いということを感じさせる。案内役は、80歳くらいのこの道60年くらいと思われる年配の方。私のような英語が殆どわからない人にもわかるくらい、当然のことながらヤンキース罵倒調である。

ツアーとしては二階席→外野席→貴賓席と回ったあと、グリーンモンスターの上の座席に案内される。ここは、人気の高いレッドソックスの試合の中でも一番の人気席だそうだが、確かに高いところからの眺めは格別にしても、球場の構造上どうしても死角が発生してしまうため、非常に見にくいところもある。やはり、グリーンモンスターは、眺めるものかもしれない。

球場ツアーとしては、かなりの多人数を一気にさばくというスタイルのため、他球場のような、グラウンドレベルの見学はなく、多少のもの足りなさはあったものの、これはやり方として止むを得ないのだろうと思う。グリーンモンスターを含めた外野の変な形、狭くて古い木の椅子など、やはり魅力的な球場であることは実感できた。

ツアー終了後は、グッズ屋に舞い戻る。隣にいた日本人が松坂シャツを何枚も買っていたが、グッズを買うにしてもせっかくなので松坂と岡島ものだけは買いたくない。候補としては、ナックルボーラーのウェイクフィールド、四球を選ぶ数がやたら多いユーキリス、最近移籍し来年にはいなくなりそうなガンエの3人。その中でガンエはTシャツのSサイズしかなかったし、ユーキリスはさすがにマイナーすぎるので、ウェイクフィールドのTシャツを購入。赤いシャツ購入はレッドでハッスルTシャツ以来2枚目だ。

ツアー終了後、レンタカーを借りてナシュアという街に向かう。

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アメリカ野球ツアー その4

前日から天気が雨模様である。夜中にも雷鳴がとどろき、目がさめてしまったほどである。因みに昨夜競駕競走に行く前にテレビでやっていたカブス戦は、競駕に行っている間に雨でノーゲームになったようである。

とはいえカブス戦のチケットは2月に取得しているので出かけなければならない。今日は球場でビールを飲みたかったことと、球場近くの駐車場はあっても値段が高いことが予想されたことに加え、前回シカゴに来たときは道に迷った上に交差点で後ろの車にぶつけるという粗相をしてしまったこともあって、当初はホテルからバス2本と電車を乗り継いで球場入りする予定であったが、結局この天候もあって車で行くこととした。

幸いにも前回のようなことはなく無事球場前に到着。懸念された駐車場問題も、球場向かいのマクドナルドの駐車場を20ドルで借りることができ、まずは第一関門突破である。

まず球場に入場する際にスヌーピーのぬいぐるみとキーチェーンをいただく。スヌーピーをもらうのは嫌ではないが、旅行に持ち歩くのはちょっとかさばる。でもまあ良い。

座席は、さすがに2月に抑えただけあってバックネット裏正面である。早く取りすぎたせいで1列目であるのはいいが、通路の真後ろとなり目の前を数多くの人が往来してしまっている。しかしそれを除けばかなりの上席。

小雨が降っているためか両軍の練習もほとんどなく、球場の中で見るものがなくなったので、まず腹ごしらえとしてホットドッグを食べる。ここの球場のホットドッグは色々な種類が売られていて、その中から玉ねぎを炒めたものがトッピングされたものをチョイスして食べる。結構うまい。因みにあとで売り子からの普通のホットドッグも食べたが、こちらはイマイチ・・・。

試合は今日も点の取り合い、ホームラン合戦。両チームの主砲であるプホルスとリーにきっちり一発。特にプホルスの一発はバットに当たる瞬間をカメラに収めることができて個人的に喜ばしい限りである。またかつて2桁勝利を挙げた主力投手でありながら投球イップスにかかり投手を断念、最近打者として復活したカージナルスのアンキールも左中間へ一発。今日のカブスの先発は左のリリーということもあり、我らが?タグソウの先発も期待したのだが、左とはいえ今が旬であるアンキールをスタメンで起用し、これが当たったということである。このアンキール、守備でも元投手らしく1回裏に捕殺を記録している。

投手陣では、1試合20奪三振という記録を持つカブスのウッドがリリーフで登板したのには驚かされた。彼はとにかく怪我が多く、持っている力をフルに発揮できなさ過ぎるわけだが、この日はかつての剛球はないものの無難に抑えた。また20奪三振の頃の球を見たいものである。

そのウッドが抑え、7回裏のセブンス・イニング・ストレッチでカブスの永久欠番にもなっているロン・サントという元名選手がゲストで登場し歌ったところで雨が強くなり中断。正直かなり強い雨であり、コールドゲームもあるかと思われたが、カブスファンの執念が実り1時間程度で雨脚が弱まり試合再開決定、グランドを覆っていたシートを外す作業員が出てきたとき、カブスファンは大歓声で彼らを迎えたのであった。それにしてもこの作業員の作業は手際が良いと感心。

こうして1時間40分程度の中断ののち試合は再開されたが、カージナルスが8回から守護神のイズリングハウゼンを出すという執念の采配で逃げ切ったのであった。

なお、田口壮選手は出番がありませんでした。

それにしても月曜の昼間なのに4万人超というのには改めて驚かされた。日本では高校野球の決勝くらいしかあり得ないだろう。カブスファンは熱心だと聞いてはいたが、本当にそうである。しかしスタンドには、10%程度カージナルスのファンもおり、カージナルスの人気の高さも伺えた。

雨中断もあって予想外に遅くなってしまったが、実は今日は夜も野球である。ホテルの近くにある、独立リーグ・サンダーボルツの試合に向かうことにする。

この試合を見る目的は、試合や選手というよりは球場である。このスタンダードバンク・スタジアムは、球場の周囲を送電線が走っており、特に一塁側は球場の真後ろに送電線があることからスタンドが作れず、三塁側にしかスタンドがないというシロモノである。右翼が道路によって欠けている川崎球場の外野みたいなもんか?

ということで期待して球場に駆けつけたのであるが、試合を行っているはずの時刻なのに照明が消えている。シカゴ市内に比べると路面も心なしか濡れており、どうやら雨天中止のようである。
極めて残念であるが、球場の外観の写真だけ撮ってホテルに戻ることとする。

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アメリカ野球ツアー その3

シカゴへの帰途はとんでもない睡魔との闘い。途中明らかに記憶がとぎれた時間もあり、今思うと怖い限りだが、休み休みで何とかホテルに到達する。

ホテルは、入国審査でも指摘されたとおりシカゴで野球を見るためだとしたらとんでもなくシカゴから遠い場所。市内中心部からは40キロくらいあるかもしれん。市内で泊まっても良かったかもしれないが、深くは考えないこととする。

今日はこのまま寝てしまっても良いし、テレビでやっていたカブス戦(ナイター)を見ても良いのだが、ホテルに帰ると現金にも睡魔が飛んでいってしまったことから、競駕競走に参戦する。

競駕競走というのは、馬が車輪とそれに乗った騎手を引っ張る競走であり、競馬同様、これでレースを行い賭けとなるものである。昔は日本でも行われたようだが、そのときの詳細は私も良くわからない。

今回行こうと思っているバルモラルパーク競馬場は、泊まっている宿からは近いだろうと思っていたが、あらかじめ印刷してきた地図を頼りに車を走らせるも、行けども行けどもそれらしきものは見当たらない。雨と霧で視界も怪しくなってきており、もう帰って寝ようと思った頃、ようやくそれらしき方向表示を発見し、事なきを得る。宿から50キロくらい走ったかもしれん。

そんなバルモラルパークであるが、何とか200人程度は入っており、それなりに盛況?と言えるだろう。レストランもあり、そこで飲み食いしながら楽しんでいる人が殆どである。

まずは1レース観戦。だいたいの傾向をつかもうと思っていると、外から差しが決まった。競駕競走は、競馬と異なりそりの横幅があるので追い込みは難しいだろうから、徹底して先行逃げ馬を狙おうと思っていた私に若干の迷いが生じる。また、日本のような連勝「複」式がなく、連勝「単」式しかないことから、ある程度の人気馬を軸に相手が穴馬という戦略をと思っていたが、このレースは人気薄同士で決まってしまい、さらに混乱する。

馬券の種類を確認していると、どうやら私の最も好きなDarly Double(連続した2レースの勝馬を当てる)は既に対象レースが終了しているようであるが、superfectaという、4連単(4着までを着順どおり当てる)が0.1ドルから売られているようである。100点買っても10ドルだと単純に思い、挑戦することとする。

とはいえただでさえ難解な競技、見たこともない馬たち、それに加えてダートではない「全天候型トラック」も初めてであり、とてもレース間の短い時間で検討できるものではない。仕方がないので4連単については『当てもの』で買うことにする。すなわち、
①1着に1,2,3番 ②2着に4,5,6番 ③3着に7,8,9番 ④4着は1から9番全部 これだと3×3×3×6の162通りである。もはやくじ引きの世界だが、競馬の3連単もこんなもんだろう。

こんな調子で4連単と、日本では売られていないPlace(2着までに入ればOK)を中心に何レースか購入したが、Placeでちょぼちょぼ取りはしたものの最終的には撃沈。4連単も、最終オッズを見ると払い戻しは200ドル程度に収まっており、大したことないなと思ったが、良く考えたら200ドルだと2000倍である。

さびしい夜道を引き返し、長かった1日が終了した。

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アメリカ野球ツアー その2

球場には試合開始の約2時間前に到着。もともとここはビールの街だけあって、試合前の駐車場でもバーベキューパーティをやる客が多いことで知られている。今日も、まだ早くしかも雨模様の中ではあるが、駐車場にテントをたててバーベキューをしているグループが目立つ。私が車を止めたスペースの後ろにも早速テントが設営されてしまい、試合途中で抜け出すのが極めて難しい状況になってしまった。駐車場の外側には、ウチの工場敷地にもあるようなバーベキューガーデンがあり、そこでもグループがいくつか歓談していた。

ところで、翌日のカブス戦のチケットは前売り発売の2月に既に購入しているのだが、ブリュワーズについては昨年までの戦跡と人気状況からして、前売りなんか買わなくても楽勝だろう、と考えていた。しかし今年は開幕から首位を走る好調さもあいまって、チケットの売れ行きも好調であるようで、8月に入ったある日、念のためホームページを覗いてみると既に15ドルの『立見席』しかないという有様。あわててそこで購入である。従って今日は自分の席がない。

外観は巨大な体育館を思わせるミルウォーキーのスタジアム「ミラー・パーク」に入場する。ここは開閉式ドーム球場であり、たまにテレビで映ったときの印象は「あまり開放感がなく、少し暗い」ということであった。実際に入ってみると、やはりドーム球場なのでグランドとしては狭い感じはしたが、センターからホーム方向を見ると、光が差し込んでかなり明るく感じられた。

中で行われていた試合前の打撃練習を見た後、球場内を一周することに。やはりミラービールの売店が多いようである。が、残念ながら飲めないので我慢である。そしてレフト側にあるチームショップを冷やかすと、いきなり入場口の脇に「ベンジャミン・オグリビー選手」の銅像である。オグリビーといえば、1987年近鉄に入団し、真摯な野球態度と野球ファンならだれでも真似をしたことがあるだろう特徴的な打撃フォームで人気のあった選手である。彼は、1982年のブリュワーズ優勝当時に主力として活躍、1980年には当地でホームラン王になったこともある英雄であるらしい。今年のブリュワーズは、1982年に優勝して25年ということもあってか、この年にあやかろうという動きが目立っており、グッズも当時のユニフォームのTシャツが数多く売られている。1982年当時のユニフォームは、江夏がメジャーに挑戦したときに着ていたことで知っている人も多い、水色のものである。
グッズの品揃えは豊富で、まさかないだろうと思っていたシャウス選手のシャツまで売っていた。因みにシャウスは近鉄にいた左投手。日本でどのような投げ方をしていたのかも知らないくらいだが、今は中継ぎとして下から特徴ある球を投げている。「ミルウォーキーの永射」とも言えるだろうか?

良く考えたらメジャーリーグは2001年の夏にオークランドに行って以来、6年ぶりである(因みにそのときのツアーのメインは佐々木誠選手を応援すべく、今はなきソノマカウンティ・クラッシャーズの試合観戦)。

試合は序盤からホームランの打ち合い。ブリュワーズが2回に2本、3回には現在ナリーグ本塁打王であるプリンス・フィルダー(こちらも元メジャーの本塁打王、元阪神のセシル・フィルダーの息子)の一発も飛び出し3回までで5点のリード。因みにブリュワーズの選手がホームランを打つとマスコットが左翼上部にある滑り台を滑り降りるのだが、今日はかなりの大忙しである。
ブリュワーズの先発・カパーノもヘロヘロに悪い感じはしなかったが何となく安心できなさそうな雰囲気が漂っていたところ、やはりレッズが2本のホームランなどで一気に追いついてしまう。
そして山場はブリュワーズが7回にホームランで勝ち越したあとの8回表にやってきた。レッズが1アウト満塁のチャンスとなり、ここでバレンティンという打者を代打に送る。この打者が左打席に立ったので、シャウスがリリーフに立つのかと思い期待したが残念ながらこの打者はスイッチヒッターなので投手は右のラインブリンクのままであった。結局このバレンティンが2点タイムリーを放ちレッズが逆転。
その後、代打にスタメンから外れていたケン・グリフィー・Jrが登場。彼は左打者なので、今度こそと思うとやはりシャウスが登場である。逆転されるピンチを断ち切るシャウスも見たかったが、一方で本対決は個別の対決としてはこの試合最も見たかったものなので、シャウスの投球練習中にブルペンの見える外野からネット裏に180度ダッシュで移動。
シャウスの左下手からの投球はさすがのグリフィーもかなり打ちにくそうで、結局グリフィーはあえなく凡退、シャウスは次の打者も抑えて追加点を許さず、地元ファンの大声援に応えて意気揚々とベンチに引き上げてくるのであった。近鉄時代では多分お目にかかれなかった光景、出世したものである。
個人的この試合一番の見せ場が終わり、立見席であったのでさすがに疲れてきたため、8回表で退散することとした。試合は結局このままレッズの勝利に終わった。カブスとの首位争いのさなかにあるブリュワーズとしては、5点先行したのにも関わらず敗れてしまったのはかなり痛いと思われる。

試合以外では、かつて野茂も出場したことで日本でも知られている、当球場の名物とも言える「ソーセージ・レース」も行われた。これは、ソーセージの被り物5体がグラウンド内で競走をするものだが、試合以上の大歓声でかなりの盛り上がりであった。ソーセージレースのTシャツや被り物の人形もグッズ売り場のそれなりの場所を占有しており、人気と位置づけの高さが伺えた。

【ミラー・パークへの行き方=車】
シカゴから高速に乗ると、1時間半くらいでミルウォーキーの町並みが見えてくる。その町並みが見えるところで左に曲がる分岐があるので(道路名失念)、それを左に行くと5分くらいで左手に巨大な体育館が見えてくる。あとはミラーパークの表示に沿って車を進めていく。
駐車場は球場からやや離れたところにある(徒歩7-8分)。確か7ドル。

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アメリカ野球ツアー その1

今回のツアーは、正直計画段階で精魂尽き果てた感があって、今までのようなワクワク感がそれほど大きくはなかったのである。しかし、所詮はおこちゃま。前夜はどういうわけか2時頃目が覚め、そのまま眠れず。時差ぼけ解消のためにはいいかもしれないが、これが吉と出るか凶と出るかは、良くわからない。

結局朝5時半に家を出て、車で成田に向かい、9時前に到着。アジア方面への出国者(アジア方面への帰国者含む)でごった返す中、アメリカ方面はそれほどでもなくあっさり出国審査まで終了。搭乗手続きでは、「『今回に限り』シート幅の若干広い座席をご用意させていただきました」と、エコノミーながらほんの少しだけグレードが高い座席を紹介してもらい、得した気分に。タダなのにねぇ。

今回は渡米では初めてになる日系の航空会社。アナウンスや機内表示がすべて日本語というのは、かなり安心するものである。機内食もカレーライスであったし、映像のメニューにも「笑点」とかあって、久々に円楽師匠も見られたのも良かった。

その機内では朝早く起きたことを踏まえまず寝ることを心がけたが、ここで残念ながらゲームの「上海」が立ちはだかってしまった。マージャン牌みたいなカードをルールに則って同じカードを2枚づつ抜き取っていくゲームなのだが、これでいきなり3連敗してからやめられなくなってしまい、何とか1つ勝ったがその後ももう1個勝つまではと続けてしまった結果連敗街道まっしぐら、結局2勝13敗くらいという、どこかの三流力士みたいな結果に終わってしまった。興奮状態となったため全く眠れなかったのは言うまでもない。機内で退屈しなかったのだけは良かったが、現地到着が朝でずっと起きて、しかも運転しなければならないことを考えると、非常に心細くなってきたのである。

こうしてアッという間にシカゴ着。入国審査では野球を見に来たと審査官に正直に答えると、「どこで見るのだ」「チケットはあるのか?」というように立て続けに質問され、行く場所についてはさすがに東海岸の独立リーグの本拠地とは言えず、リグレーフィールドの他、行く予定のない「USセルラーフィールド(ホワイトソックスの本拠)」とも答えざるを得なくなる始末。最後には入国審査の用紙に書いてあった私の1泊目のホテルを指差し「リグレーフィールドだとこのホテル(の街)は遠すぎる」と余計な指摘まで受けてしまった。仕方ないやん、市内は高いのだから。

とはいえ入国審査もあっさり終わり、レンタカーを借りる。今日は使ったマイルを少しでも取り返すべく、50マイルしか付かないいつものハーツではなく、500マイルにつられてダラーである。
空港から送迎の車で事務所に行くと、結構さびしい事務所。しかも借りた車は中に埃が残っていたり、トランクが開かなかったりで早速不安を感じてしまった。あと3回レンタカーを借りるが、それはすべてハーツにしておいて良かったとこの時点で思ってしまった。

シカゴを出発。5分くらいで早速高速に入り、10分も走ると何もない草むらになってしまうのがアメリカらしいところである。天気はあいにくの雨で、しかもところどころではワイパーが全開となるほどのかなりの豪雨となっているが、今日のミルウォーキーの球場は開閉式ドームなので、心配はない。
1時間半くらいでミルウォーキーの町並みが見えてくる。高速に乗っている車の中から見るだけであるったが、ビールの街(ドイツ移民の街)だけあって、洋風建築の建物が目立ち、なかなかそそられる。しかしそんな魅力的な街を無視して、予定通り真っ直ぐ球場に向かうこととする。

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アメリカ野球ツアー その0

第*回アメリカ野球ツアーの開幕である。

今回は、ANAマイルを吐き出しての旅である。私は職務がら、飛行機に乗る出張がなく、そのためマイルの世界でも「陸マイラー」なので、マイルを貯めるのはかなり苦戦するのであるが、そんな中で、会社の飲み会の立替払いなど、合法的に色々苦労し、各方面から罵倒?されながらついにここまで貯まったのだ。ある意味感慨深い。

行くことを決めれば、まずは日程である。今までの本社勤務と異なりきちんと夏休みがある(しかもご丁寧にもお盆より1週間外れる)工場勤務となったので、久々に長い休みが取れそうな環境となっている。これを使わない手はないことから、この夏休みの時期に行くことだけは決定した。これが1月の話である。
そこで1年前から予約できるという、無料航空券の予約状況を見てみると、ニューヨークとかワシントンは既に満席、西海岸はあまりネタがなさそうだったので、東海岸のキャンセルに賭けるかどうかで迷ったが、結局まずは行くことを優先し、まだ座席があったシカゴ行き往復を抑えることにする。

その後は旅行の楽しみの90%(個人差あり)を占めるという具体的計画。メジャー・マイナー・独立リーグなどで発表されている日程や、日本人選手・かつて日本で活躍?した選手の動向をチェックする作業は、本当に大変楽しかった。アメリカの場合、突然トレードされたりするなどの変更は日常茶飯事なので、それに一喜一憂したのもいい思い出である。特にマイナーでチェックしている選手(例えば3Aにいるマシーアス)が上のクラスにあがるのは、応援している立場からすると嬉しいのだが、反面生で見られなくなるので残念という、極めて複雑な感情が入り混じったりもするのである。

こうして6日間で8試合という馬鹿日程が出来上がった。車での移動距離はそれほど多くはないが、バスで2泊など、相変わらず無茶な日程である。もうすぐ40の声を聞いてしまう私としては、こんな旅はもう最後だろう。無茶ではあるが、並行して混雑が予想されそうな試合のチケットや、予約が必要なホテル・移動手段のチケットをすべて押さえ、また見に行く試合のメンバー表や球場の地図などをあらかじめ会社のプリンターで打ち出すなど、無茶なりにきっちり準備もしているのが、今までと違うところである(笑)。

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